ワインの基礎知識

ワインの名前について

どんな商品でもそうですが、名前というのはその商品をどのように印象付けるかという大きな要因となります。


ワインに関しても同じで、ワイン名にはそのワインを特徴付けるセールスポイントが現されていることが多いのです。


ワインの名前の付け方として、おおまかに5つのパターンがあります。ここではワインの名前の付け方について、説明をしたいと思います。


1.ブランド名

メーカーが独占的に使用している名前で、ドン・ペリニヨンがそのひとつです。

ドン・ペリニヨンはシャンパンの代表的な銘柄で、シャンパンの開発者の名前にちなんでいるそうです。


2.産地名

ヨーロッパ地方では生産地域や畑の名前をワインの銘柄にしていることがとくに多いです。

小さなぶどう園で家族的にワイン造りを行なっているフランス・ブルゴーニュ地方のものには、とくに産地名パターンがよく見られます。

シャブリ、ボージョレ、ロマネ・サンヴィヴィアン、キアンティなどが産地名、畑名となっています。


3.醸造元

メーカー名、シャトー名などの醸造元の名前がそのままワイン名になっているタイプもよくあります。

「シャトー○○」といった名前のワインがそうです。


4.ぶどうの品種

ヨーロッパ以外、アメリカなどの国では、原料となっているぶどうの品種名を使った名前を付けていることが多いです。

リースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなどが品種名タイプです。


5.愛称
歴史上の物語やワインにまつわる逸話などを名前の由来にしたもので、イタリアやドイツではよく見られます。

ドイツのショヴァルツェ・カッツは黒猫が座った樽のワインは出来が良いという伝説から、イタリアのラクリマ・クリスティはキリストがこぼした涙のあとから生えたぶどうで素晴らしいワインが造られたという逸話から付けられた名前です。


このように、命名の背景を調べてみるのもおもしろく、ワインの楽しみが広がることでしょう。